無愛想な彼に恋しました



荒城君との共通点を探してもなかなか思いつかなかった。


悩んで悩んで…悩んだ末に思いついたのは、ことねだった。


「そ、そういえばさ!」


「何?」


「ことねが最近元気ないんだ。荒城君がきてくれたらきっとことねも喜ぶよ!」


ことねが元気が無いのはちょっとした大袈裟な話。


本当は、ただ荒城君とまた一緒に帰りたかったから。



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