無愛想な彼に恋しました



言わないつもりだった。


もう良いって諦めたはずなのに。無理だった。


フラれる覚悟なんて出来てないけど、今のままの方が苦しすぎる。


「俺は…初原の事…」


荒城君が口を開いた時、カサッと誰かの足音がした。


その足音がした方向をみると、そこには泣きながら立っていたしおりちゃんがいた。


「しおりちゃん…」


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