無愛想な彼に恋しました
聞かれた…。
一番聞かれちゃいけない事を、一番聞かれちゃいけない人に、聞かれた。
やっぱり、伝えなきゃ良かったんだよ…。
「田端は俺が探すから、初原は先に帰ってて」
そう言うと荒城君は走ってしおりちゃんが走った方向へと走って行った。
「私も…探さないと…」
探して、誤解を解かないと…。
私も、荒城君の後を追った。
もう、オレンジ色の空に星が出ている時間になっていた。
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