無愛想な彼に恋しました



荒城君は、ただ、困ったような顔をした。


「あ~あ…。本当は言わないつもりだったのにな…。けど、私がどうあがいても荒城君は私を見てくれないと思うし、もう良いの!」


そう言いながらしおりちゃんはゆっくりと私の方へと歩いてくる。


そして、しおりちゃんが私を抱きしめる。


「ごめんね。琴音ちゃんを利用したりして…。けどね、応援してくれたから私少しの間だったけど幸せだったよ」


「しおりちゃん…」



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