無愛想な彼に恋しました


「離してって言ってるじゃないですか!」


キッと先輩を睨んでみるものの、全然効果なし。


ちーちゃんも、しおりちゃんも助けてくれないし、高野先輩はツボったかのようにお腹を抱えて笑ってる。


「先輩、いい加減に離してください」


「あ…荒城君」


そこにいつの間にか荒城君が立っている。


不機嫌そうに、眉間にしわを寄せて。




< 362 / 634 >

この作品をシェア

pagetop