無愛想な彼に恋しました


「俺、日直だから先に行ってて」


「……日直…」


「ん?どうした?」


その場から、なかなか動こうとしない私を、荒城君が不思議そうに見つめる。


「その…迷惑じゃなかったら、見ていたいなんて…」


「何それ…」


「あ、ごめん!邪魔だよね!下駄箱で待ってる」


荒城君は、静かにしたいんだ。


なのに、私が居たらきっと邪魔になる。



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