無愛想な彼に恋しました


「荒城君の字って、綺麗だよね。私、荒城君の字とても好き」


私がそう言うと、荒城君は固まったように、数回瞬きを繰り返した。


「荒城君?」


「何でそんな可愛い事言うかな…」


と、困ったように笑う荒城君。


「可愛くないです…。本当に…」


荒城君に可愛いと言われると、すぐにドキドキする。


いつまでたってもなれない。


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