無愛想な彼に恋しました
「何?」
スタスタと歩きながらもちゃんと私の声には答えてくれる。
後ろから追いかけていて気付いたこと
それは、荒城君が私のスピードで追いつけるように歩く速さを遅くしていてくれた。
だから、私は何とか再び荒城君の隣を歩く事が出来た。
「何で私が教科書忘れたって気付いたの?」
私が気付いたのは荒城君が私に教科書を貸してくれたほんの3分前ぐらい。
誰も気づかない間だったのに、彼だけは気付いてくれた。