無愛想な彼に恋しました


「ううん。荒城君が選んでくれたものだもん、素直に嬉しい」


そう言うと、荒城君は照れくさそうにして、頬を掻いた。


「それなら良いんだけど」


照れくさそうにしながらも、ギュッと私の手を握る。


その手からは、荒城君の体温が伝わってくる。


「送る」


「…うん」


デートって言うほどの事はしていないけど、絶対、今日の事は忘れない。


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