無愛想な彼に恋しました


「え?ええ――…!?」


廊下中に私の声だけが大きく響いた。


皆がびっくりしたような視線を私へと向けている。


「ご、ごめんなさい!!」


ぺこぺこと頭を下げていると隣りからすごく痛い視線を感じる。


それは、他の誰でも無い荒城君の視線である。


恐る恐る荒城君の顔を伺うと、眉間に眉を下げてすっごく不機嫌な顔をしていらっしゃいました…。


で、でも!


あんな風に、あんたのこと見てたからとか言われたらそりゃーびっくりするよ!

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