無愛想な彼に恋しました


ジワジワと目には涙が溜まっている。


「ホント、ごめんなさい…っ…」


視界が涙で滲んでぼやけてしまう。


資料を拾おうとしゃがむとポタっと一滴の涙が床に落ちた。


「本当に、ごめんね…!…今拾うから」


急いでぼやけたままの視界で落ちている資料を拾う。


「そんなの良いから。おでこ、大丈夫?」


資料より、私の事を心配する彼。


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