無愛想な彼に恋しました


どこを見ればいいのか分からなくて、それでもチラチラと輝君を見てしまう私は可笑しい。


「琴音、緊張してる?」


「き、緊張なんて!!」


してないと言えば、ほとんどが嘘になる。


私の心臓は、飛び出してしまうと思うぐらいに跳ね上がっている。


「琴音、目、つぶって」


「え…?


「目を、閉じるんだって」


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