無愛想な彼に恋しました


はぁぁっと、長いため息とつく。


勘違いだと思いたくても、その勘違いは私の中から無くなる事無く、頭の中をぐるぐると回る。


「ちょっと風に当たってこようかな……」


ふらふらとした足取りで、体育館の出口へと歩き出した時


「琴音!危ない!」


「え…?」


輝君の声が背後から聞こえ、振り向いた瞬間


―――ゴツンッ…。


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