無愛想な彼に恋しました


「輝君……」


そこには、寝息を立てながらも私の手をしっかりと握っている輝君の姿があった。


「大会で疲れているんだろうな……」


そっと、輝君の髪へと触れる。


さらさらと指の間をすり抜ける。


柔らかい髪の毛。


それさえもとても愛おしく感じてしまう。


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