無愛想な彼に恋しました


「輝君が?」


「他の奴が良かった?」


「そ、そんな事無い!輝君がいいもん」


「そう言うと思った。琴音、帰ろうか」


「…うん」


すっと差し出された輝君の手に、自分の手を重ねる。


するとぎゅっと輝君がにぎりかえしてくれる。


それだけなのに、口元が勝手に緩む。


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