無愛想な彼に恋しました



不安が、また私を埋め尽くす。


嫌だ。こんな醜い自分を見せたくない。


早く…家に帰りたい。


そして、こんな感情明日には忘れてしまいたい。


「琴音?」


「え?」


「え、じゃなくて。家着いた」


ほらと言うかのように輝君が指す前方には、私の家が建っている。


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