無愛想な彼に恋しました


そして、意味もなく私の頬を流れて行く。


どうして?どうして嘘をつくの……?


輝君が遠く感じる。


私のずっとずっと先を歩いて、私がどれほど手を伸ばしても届かない場所へ居るみたいだ。


「あれ?琴音?」


「え……?」


急に名前を呼ばれた事によって、つい振り向いてしまった。


「あ……」



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