無愛想な彼に恋しました


私は受話器のボタンを押し、電話をきる。


これ以上は無理だ。


泣かないだなんて事、私にはできないよ……。


「先輩、パフェごちそうさまでした」


「え?琴音?」


先輩の声もろくに聞かずに、喫茶店を出る。


けれど、出た瞬間私は足を止めてしまう。


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