無愛想な彼に恋しました


手首を掴まれ、私は逃げ場を失う。


どうあがいても、男の子の力には勝てない。


「琴音が思っているような事、俺はしてない」


「してない?ならどうして嘘をつくの?嘘をつくのは隠したかったからでしょ?」


溜めこんでいた物が次々と口から出て行く。


止める方法が分からない。


「それは……」


ほら、否定できないんでしょ?



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