無愛想な彼に恋しました


女の子が何をあげると喜ぶとかそう言う知識さえも持ち合わせていない自分が情けない。


「はぁ……」


そんな自分にため息がつくしか出来ない自分って。


彼女の為に何かをしたいと思ったのも、琴音が初めて。


初めてすぎて、良く分からない。


「お客様、どれになさるかお決まりですか?」


「え?」


立ったままの俺に気をつかってなのか、店員らしき人が出てくる。



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