無愛想な彼に恋しました


「いえ、まだ決まって無いんです」


「どういうお菓子がお好きなんですか?」


「あ、いえ。彼女に…」


こう言うセリフを俺も言うようになったんだなーとしみじみ感じる。


その言葉に、店員さんの目がパーっと輝く。


「彼女さんに!?ホワイトデーとか!?」


さっきの受け答えとはコロっと変った態度に、目を丸くする事しか出来ない。



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