【あなたと私で創るものがたり】
*春うらら 僕の心は花曇り/青春
【春うらら 僕の心は花曇り】
飛行機雲が桜の花びらを着飾りながら空を彩り始める季節に、僕は切ない気分になっていた。
コンビニで見つけたひまわりの種を買って、花見客から逃げるように誰もいないベンチに腰掛ける。
「はあ」
疲れたように溜息を吐き出して小さな種をひと粒だけ袋からつまみ出す。
ぽいと口に放り込み、ほんの数回で食べ終えた。
終始無言で桜を見るでもなく、ひまわりの種を食べ進めた。
口の中ではぽりぽりと軽い音を立てているが、それが外に聞こえる事もなく僕は口を動かし続ける。
飛行機雲が桜の花びらを着飾りながら空を彩り始める季節に、僕は切ない気分になっていた。
コンビニで見つけたひまわりの種を買って、花見客から逃げるように誰もいないベンチに腰掛ける。
「はあ」
疲れたように溜息を吐き出して小さな種をひと粒だけ袋からつまみ出す。
ぽいと口に放り込み、ほんの数回で食べ終えた。
終始無言で桜を見るでもなく、ひまわりの種を食べ進めた。
口の中ではぽりぽりと軽い音を立てているが、それが外に聞こえる事もなく僕は口を動かし続ける。