【あなたと私で創るものがたり】
「あ、あれ。じーちゃんの飼い主さんかな?」
正確にはじーちゃんが生きていたときの飼い主さんだけど、あの人もけっこう格好いいんじゃないかな。
優しいし、僕の飼い主さんとぴったりだと思うの。
あれはきっと、僕んちに来るんだな。
「あ、じーちゃん」
飼い主さんの後ろにぽんと小さなまるが現れた。すぐにじーちゃんだってわかった。
でも、十字路の角にあるお地蔵さまから大きな真っ黒いものが膨らんでいくのを見て、僕はびっくりした。
じーちゃんも気がついたみたいだ。
飼い主さんを必死に遠ざけようとしてる。
そのあいだにも黒いモヤはどんどん大きくなってる。
みんな気がつかないのかな、あんなに真っ黒で怖いのに。
「どうしよう。どうしよう」
僕はどうしていいかわからなくてオロオロした。
そしたら、テレビを見ていた飼い主さんが僕のところに来た。
正確にはじーちゃんが生きていたときの飼い主さんだけど、あの人もけっこう格好いいんじゃないかな。
優しいし、僕の飼い主さんとぴったりだと思うの。
あれはきっと、僕んちに来るんだな。
「あ、じーちゃん」
飼い主さんの後ろにぽんと小さなまるが現れた。すぐにじーちゃんだってわかった。
でも、十字路の角にあるお地蔵さまから大きな真っ黒いものが膨らんでいくのを見て、僕はびっくりした。
じーちゃんも気がついたみたいだ。
飼い主さんを必死に遠ざけようとしてる。
そのあいだにも黒いモヤはどんどん大きくなってる。
みんな気がつかないのかな、あんなに真っ黒で怖いのに。
「どうしよう。どうしよう」
僕はどうしていいかわからなくてオロオロした。
そしたら、テレビを見ていた飼い主さんが僕のところに来た。