空へ捧げた俺の恋
「喧嘩なんてして何が面白いのっ!?
…大切な人を守るための喧嘩、でしょ?」
彼女はそれでも、けして怯まなかった。
「ちっ…この女、生意気な……」
「やめろ」
その女を殴ろうとした仲間の手を止めた。
何で止めたかなんて…分からない。
ただ一つ言えるのは…
俺はその綺麗な瞳に吸い込まれていた。
「…分かったよ」
何でか分からなかった。
俺が女の言うことをきくなんて。
すると彼女はフッと笑って
「良かった。…あ、ケガしてる」
彼女が俺の頬に手を伸ばしてくる。
「…いーよ、別に」
俺はその手を払いのけた。
けど、君は意外と頑固だったよね。
< 3 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop