空へ捧げた俺の恋
「だーめ。今から絆創膏はるから」
「……っ」
優しく気遣うように絆創膏がはられた。
少し触れた君の手は
……温かかったよね。
今でも覚えてるよ。
「なぁ…名前、何ていうんだ」
俺らしくなかった。
…女に名前を聞くなんて。
けど、無性に気になったんだ。
俺につっかかってきた、君に…。
「佐藤愛。…君の名前は?」
少し切なそうな目で笑った。
まるで、俺に何かを気付いて
欲しそうな目で。
「北川星斗」
ここからだった。
俺がどんどん君に惹かれ始めたのは…。
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