僕らの恋は…
───ずっと思ってたんだけど、桐斗くんって結構モテるのに、そういう浮いた話きかないよね?」
確かに!
桐斗は、昔から、無駄に顔が整っているから、モテてきた。
けど、私と瑞葵が知ってる限りでは今まで、彼女をつくったことはない。
これは、きになりますなぁ。
「えー、特に理由はないけどなぁ。
好きじゃないから、断ってるだけで。」
「てか、桐斗好きなやついんじゃん。」
「「えぇーーーー。」」
私と瑞葵の声が、中庭に響き渡る。