僕らの恋は…

偶然


───────



ようやく開会式が終わり、ゆっくりしている。



「もう、冬崎先生何やっているんですか?試合やる前に疲れちゃったじゃないですか。」



と、隣のクラスの子が嘆いてた。



わたしと千尋も心の中で嘆いていた。



「歩ぅー、ちひろん!」


今日も、全開なウザすぎる話し方、きっとこの声は───。



「いた、いた。探したよ。みんなで応援に来たんだ。」



手を振りながら、こっちに向かってくる瑞葵たちがいた。




やはり、あの声は瑞葵だった。




< 34 / 136 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop