隣に座っていいですか?
苦笑いをしていると
私のグラスにワインを追加して
「ありがとうございました」
静かに言われた。
横顔が
綺麗な男性。
「郁美さんには、どれだけお礼を言っても足りないくらいです」
「お礼なんて、こっちはお詫びを入れようと思ってるんだから」
心の中を言いましょう。
言って
スッキリさせましょう。
手元にあったグラスを
私も一気に喉に流し
大きく息をしてから夜の庭に吐き出す。
「まず、殴ってごめんなさい」
とりあえずそこだ。
「暴力は暴力です。ごめんなさい」
湿布貼らせました。
それから
「いつも勝手な行動とってごめんなさい」
ここだよな
「私のせいで、田辺さんの再婚話が……ダメになったかも」
あら?
何となく喉が苦しくなってきた
「私のせいで、あの婚約者の人が嫌な思いをして、田辺さんと上手くいかなくなってしまったかも」
胸も苦しい
嫌だ
言葉が出なくなりそう。
声が小さくなってきた
そして
涙が出てきそう。
「せっかく桜ちゃんの為に、新しいお母さんを……って、きっと田辺さんも悩んで悩んでそんな結果を出したのに、私が横から余計な事して……」
私が悪い。
私が全てブチ壊した。
たとえどんな相手でも
田辺さんが選んだ人だから
私が口出しする必要はないのに、全て壊してしまった。
そんな権限ないのに。
小さくうずくまり
もう消えてしまいたいと思った時
ふわりと
背中が温かくなる。
私のグラスにワインを追加して
「ありがとうございました」
静かに言われた。
横顔が
綺麗な男性。
「郁美さんには、どれだけお礼を言っても足りないくらいです」
「お礼なんて、こっちはお詫びを入れようと思ってるんだから」
心の中を言いましょう。
言って
スッキリさせましょう。
手元にあったグラスを
私も一気に喉に流し
大きく息をしてから夜の庭に吐き出す。
「まず、殴ってごめんなさい」
とりあえずそこだ。
「暴力は暴力です。ごめんなさい」
湿布貼らせました。
それから
「いつも勝手な行動とってごめんなさい」
ここだよな
「私のせいで、田辺さんの再婚話が……ダメになったかも」
あら?
何となく喉が苦しくなってきた
「私のせいで、あの婚約者の人が嫌な思いをして、田辺さんと上手くいかなくなってしまったかも」
胸も苦しい
嫌だ
言葉が出なくなりそう。
声が小さくなってきた
そして
涙が出てきそう。
「せっかく桜ちゃんの為に、新しいお母さんを……って、きっと田辺さんも悩んで悩んでそんな結果を出したのに、私が横から余計な事して……」
私が悪い。
私が全てブチ壊した。
たとえどんな相手でも
田辺さんが選んだ人だから
私が口出しする必要はないのに、全て壊してしまった。
そんな権限ないのに。
小さくうずくまり
もう消えてしまいたいと思った時
ふわりと
背中が温かくなる。