隣に座っていいですか?

ここの学校は
低学年もラストまで応援するシステムで、皆で観戦。

紅白リレーは上級生の迫力が凄くて、観ていて感動するほど。

結果は
桜ちゃんの紅組優勝。

よかったよかった。

無事終わって家に帰り
テンションの高い娘は元気です。

砂ぼこりを浴びていたので
各自最初にお風呂に入り
お昼に残ったごちそうを夜に食べようと、夜に用意をしていると……あら、妙に静かだなぁ。



ソファの上で爆睡。
電池が切れました。

「疲れたんでしょう」
愛しそうに彼は桜ちゃんを抱き上げ、部屋に運ぼうとしていた。

「まだ6時だよ」

「限界じゃないですか?」

「ご飯も食べてない」

「お腹空いたら起きるでしょう」
平然と言い
部屋に行く。

あらら

そのうち起きたら何か食べさせよう。

そう思っていたけど
桜ちゃんは10時になっても熟睡中。

私も疲れて早く寝ようと思い、その前に娘のベッドを覗いたら気持ちよさそうに寝ていた。

明日
朝ごはん
沢山食べようね。

今日は頑張ったね
輝いてたよ
カッコよかったよ。

サラサラの髪を撫で
日焼けした頬を触って
私は部屋を出る。
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