隣に座っていいですか?
星が動き
夜風が冷たく感じる時間
桜ちゃんは
あれから一度も顔を見せなかった。
「楽しかったです。お邪魔しました」
達也が田辺さんに言い
私の肩をポンと叩く。
半分上の空で
私も立ち上がり歩き始めるけど
目線は田辺家にある。
桜ちゃん
もう
寝てしまったかな。
「またお待ちしてます」
田辺さん
達也と話が弾んでた。
はぁーって深く溜め息をすると
「郁美さん」
名前を呼ばれる。
「はい」
返事はしたけど
心ここにあらずの私。
「今までご迷惑かけました」
はい?
何ですって?
抜け殻の私にスイッチが入る。
「婚約者がいるのに、僕と桜は郁美さんに甘えてご迷惑かけて」
「どんな迷惑よ」
急に強気になって詰め寄ったので、田辺さんは驚き目が泳ぐ。
「あの、キャラ弁とか……その、書類整理とか、たまにお店でご飯をごちそうになったり」
「それは私が勝手にやった事でしょう。嫌だったら断ってるから謝らないでよ!」
「でも、あの……」
「申し訳なさそうに謝られるのが一番嫌いなの!さようなら!」
怒りにまかせ走り出す私。
田辺家から
走って1分もかからない我が家
近すぎるし!
夜風が冷たく感じる時間
桜ちゃんは
あれから一度も顔を見せなかった。
「楽しかったです。お邪魔しました」
達也が田辺さんに言い
私の肩をポンと叩く。
半分上の空で
私も立ち上がり歩き始めるけど
目線は田辺家にある。
桜ちゃん
もう
寝てしまったかな。
「またお待ちしてます」
田辺さん
達也と話が弾んでた。
はぁーって深く溜め息をすると
「郁美さん」
名前を呼ばれる。
「はい」
返事はしたけど
心ここにあらずの私。
「今までご迷惑かけました」
はい?
何ですって?
抜け殻の私にスイッチが入る。
「婚約者がいるのに、僕と桜は郁美さんに甘えてご迷惑かけて」
「どんな迷惑よ」
急に強気になって詰め寄ったので、田辺さんは驚き目が泳ぐ。
「あの、キャラ弁とか……その、書類整理とか、たまにお店でご飯をごちそうになったり」
「それは私が勝手にやった事でしょう。嫌だったら断ってるから謝らないでよ!」
「でも、あの……」
「申し訳なさそうに謝られるのが一番嫌いなの!さようなら!」
怒りにまかせ走り出す私。
田辺家から
走って1分もかからない我が家
近すぎるし!