わたしは彼を殺した、そして彼に殺される〜50years later〜
感情ない平たんな口調で、
淡々と仮面は話していくが…

礼儀正しく冷酷な感じは伝わらない。

「あ、そういえば…さっきの女の子は?」

彼は、同じ口調ですぐに返事をした。

「あの子なら地獄に送りましたよ」

「えっ…」

そのあと、わたしは声に詰まった。

まだ小学生低学年くらいの女の子だよ?

お父さんお母さんに会える、

そう思って笑顔でいたのに…

どうして??

そんなの酷すぎる。


ジョーカーのJ。

その意味を少しだけ…

わたしは理解した。
< 11 / 52 >

この作品をシェア

pagetop