わたしは彼を殺した、そして彼に殺される〜50years later〜
人間的
やつは変わらず、淡々と話す。

「冷たいと思いますよね? きっと人間にはこんな風には裁けません。心が、つい邪魔をするでしょう…あなたみたいに」

「……」

じゃ、あなたは何様のつもり?

「心あるものに、この仕事はできません。地獄と言われて何人が泣きついたか、激怒したか。 どれもあわれな姿でした。でも、それに流されては裁判官失格」

あの女の子も…

きっと泣き叫んだに違いない。

いや、

その前に地獄に送ったのだろうか。

そういえば…

泣き声はしなかった。
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