わたしは彼を殺した、そして彼に殺される〜50years later〜
「他の生き物たちはそんなことしません。素直に従うだけです。人間だけが悪、いや、わかりやすく言うと自分勝手な気持ちが勝つため、それを消せないんです」

「………」

「特に最近の人間には多いですね。自分は一番、自分は特別って、そんな錯覚の中で育っていくため仕方ありませんが」

まるで…

どこかの難しい教師みたいに話を進める。

「でも、あなたも前は人間だったんでしょ?」

「ええ。でもここに来て、この仕事についてるうちに…心はすっかり抜かれて今じゃロボットみたいなもんです」

ロボットか…

ロボットには…

子供も大人も動物も関係ない。

同じにしか見えないってこと。

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