わたしは彼を殺した、そして彼に殺される〜50years later〜
生きてるもの=人間って発想のほうが、 そもそも間違ってるんだし。

一寸の虫にも五分の魂、まさにその通り。

うんうん、

とわたしは頷いた。

あ、あと…

わたしの身体を見たら10代のころに戻っ てるみたい。

死ぬ時は、ちゃんとおばあちゃん
(本人的には、お ばちゃんまでしか認めたくはなかったけど)だったから…

昔の写メとか、動画を見てる感覚で
嬉しいんだけど…

リアルに感じれない自分がいて少し複雑。

わたしの第二の人生?は混乱でいっぱい。

頭がごちゃごちゃと考えていたら、

「あ、あなたはこの後ろですよ」

声のほうに顔を向けて、ぎょっとした。


鉄仮面をつけた人間らしきものが、

そこに立っていた。
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