わたしは彼を殺した、そして彼に殺される〜50years later〜
こいつの母親では無理だったが…

きっと、彼女がその人生で彼に愛情というものを教えてくれるはず。

「その代わり戻ってきたときには、おれのあとを継 ぐんだぞ」

おれは、最後にそう言い残した。


…そうだった。

もう彼に任せてもいいだろう。

「じゃ、おれは無にでも戻るとするか。あそこはおれに合ってるしな」

「え、なに勝手に決めてるのー、もうぼくが裁判官ですよ」

そして…

彼は裁判官らしい口調で言った。
< 34 / 52 >

この作品をシェア

pagetop