わたしは彼を殺した、そして彼に殺される〜50years later〜

あの後も、ずっと心は波打ち、

眠れない夜が続き、 食欲もなく…

生きているって実感さえ忘れそうになるときもあった。

そんな時期が何年も続いた。

限界って思ったときも、

数えきれない。

でも、わたしは周りに恵まれた。

そういった人たちに助けられた。


それに…

どこかできっと、彼に見守られてる。

夜になると星を眺めながら、

「いつだってわたしは、一人じゃないよね?」

暗示のように呟いていたんだ。
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