わたしは彼を殺した、そして彼に殺される〜50years later〜
なんか、うるさい…

ちょっと、リアルすぎだし。

寝ぼけながら考えてたら、

「おいっ!!」

今度は、大きな声が耳元を直撃。

そして…

身体中を振動するように伝わった。

寝ぼけてた頭がすーっと入れかわる。


これは…

目を開けなくても、もちろんわかる。

この声、この波長を忘れるわけがない。

わたしはゆっくり目を開いた。

思い出が現実と重なり合う。


あのときのままの…

高校生の彼がそこに立っていた。
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