よびすて。
教室に行くともうクラスメイトが座っておしゃべりしていた。
私たちが席に着くのと同時にゆきたんが『吉田優斗』と入ってきた。
(あっ。)
「今日から皆の担任になりました、伊藤優樹菜です。知ってると思うけど、このクラスに副担任として新任の『吉田優斗』先生が入ってくれます。先生お願いします。」
失礼します。と一礼して教卓の前に来た。
「一年間、このクラスで過ごさせてもらいます。僕はこの学校で2年の時このクラスで過ごしたので思い出深いです。ぜひ、仲良くしてください!!」
「なにか先生に質問ある??」
ゆきたんが皆に聞くといっきに質問しだす。
「好きな食べ物は?」
「このクラスでどの席に座ってた?」
「彼女は⁇」
ありきたりな質問から、すごい質問まで..
でも、『吉田優斗』は嫌な顔せずに
「好きな食べ物はオムライスでよく子供っぽいって友達に笑われます。彼女はいません..」
(彼女いないんだ..)
「このクラスでは、あの窓側の席に座ってました。」
(えっ??)
ここだ。
あの窓側の席とは..
絶対ここだ..
「へぇ~。ユキの席に座ってたんですか。」
ゆきたんと思い出話に花を咲かせだした。