先生と教官室3~沢山の初めて~
エレベーターを降りて部屋の前まで歩き、鍵穴へと鍵を差し込む。
そして、鍵をあけてからドアノブへ手をかける。
なんでだろうな、疲れている時ってこの工程全てが面倒くさく感じる。
無理とは解っていても、何もせず通り抜けられればいいのになとも思ってしまう。
ドアノブをひねり、重たいドアをゆっくりと引いていく。
すると、開いたドアの隙間から光が差し込んできた。
あれ、明るい?
今朝電気消し忘れたか?
いやでも、朝は電気つけないはずなんだけど…出かける時にあたったか?
急な光に沢山の疑問が頭をよぎりながらも玄関へと足を進めると、次の瞬間何かいい匂いが鼻をかすめた。
「え……。」
もしかして……。
良い匂いから連想できることは一つしか思い当たらない。
高ぶる気持ちを抑えながら玄関を見渡す。
うん、やっぱりそうだ…明らかに俺のじゃない靴がある。
とゆうことは、とゆうことなんだなっ!?