先生と教官室3~沢山の初めて~
靴を脱ぎすてて光がある方へと足を進める。
「伊緒…?」
今日は逢えないと思っていた。
話せないと思っていた。
そう思っていたのに…。
俺の目には、ソファーで眠る伊緒の姿がうつっていた。
今日は来なくていいって言ったのに、わざわざ来てくれたんだな…。
しかも、机の上の様子を見ると、夕飯も食べずに待ってくれていたんだろうな…。
「これは反則だろー……。」
伊緒のこういう優しいところ、たまらなく可愛くて、愛おしく感じる。
俺のためにここまでしてくれるんだなぁって嬉しくもなる。
あぁー…やべぇわ、抱きしめたい。