先生と教官室3~沢山の初めて~
優しく、そっと触れるように唇を重ねる。
「ん……。」
そして、呼吸がしづらくなるように、何度も何度も唇を重ねていく。
最近忙しかったからな…こんなにゆっくりと伊緒に触れたのは久しぶりな気がする。
なぁ伊緒…できれば起きてるお前にキスがしたい。
だから早く起きろよ…。
「伊緒……。」
「ん――…んん…っっ」
俺の狙い通り、キスのせいで呼吸がしづらくなってきたのか、伊緒の身体が動き始める。
よし、この反応ならもうそろそろ…。
「っっっせっ…!!!」
よし、起きた。
「え…せんせ…え…?」
キスをされていることに驚いたのか、それとも俺が帰ってきていることに驚いたのか、伊緒は目を見開きながら俺の目をじっと見つめる。
その姿がまた可愛くて、もっといじめたくなってしまう。
「おはよう、伊緒。」
ただ、今は我慢しておこうかな。