先生と教官室3~沢山の初めて~
『ご飯にする?お風呂にする?それとも私?』
そう、私が軽率に発言してしまったさっきの言葉は、誰がどう聞いてもこの台詞に繋がってしまうものだ。
しまった、何も考えずに普段お母さんが言っていることを言ってしまった。
良かれと思ったことが自分を追い込むことになるとは、何たる失態…。
「いーおさん、聞いてる?」
「…はい、聞いてます。いや、でも、今の言葉にそんな深い意味は…」
「いや、伊緒には無くても俺にはそういう風に聞こえたから。それに…。」
それに?…何だろう、この間は嫌な予感しかしない。
「電話で言ったよな?今度会った時にお仕置きだって。」
「!!!!!!」
そそそそそそそそそそうだったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
わわ忘れてたよ、どうしようっ!!
心の準備出来てないし、いや、でも…えっと、何をどこから考えればいいんだっ!?
「伊緒、なぁ、お仕置き、勿論覚えてるよな?」
あぁ、誰か今すぐ助けて下さい。
心臓が持ちません、破裂するかもしれません。
今日が私の命日になってしまうのでしょうか…。