先生と教官室3~沢山の初めて~
先生のもの
先生と近づきたい。
この想いは、私の紛れもない本当の気持ち。
「それに、私さっき言いましたよ?食事もお風呂も全部終わったら私を貰って下さいって…。」
恥ずかしさを胸のどこかに押し込めながら、ゆっくりと言葉を繋いでいく。
少しでも良い、先生に私の本気が伝わればそれでいい。
予想外の展開に驚いているのか、先生は私を見つめながら固まってしまっている。
自分から押し倒したり理性がどうのって言ってきたのに。
先生って意外にハプニングに弱いところあるよね。
「先生、私からのお願いです。」
「……………なに?」
「こんな私でいいのなら、今から先生だけのものにして下さい…。」
私が持っている言葉の中から一番伝えたいことを選び、しっかりと目を見ながら伝える。
そして、それを言い終えると同時にゆっくりと先生に抱き付く。
頬にはさっきまで流れていなかった涙が一筋流れ、先生の肩に小さなシミを作っていた。