先生と教官室3~沢山の初めて~
「あの、先生、これは別に眺めてたわけではなくてっ」
「ぶはっ、あははははっ」
「え?…ちょ、何笑ってるんですか。」
「いや、そんなに焦らなくてもと思ってな。畳んでくれようとしてただけだろ?それくらい周りの状況見たら解るよ。あははははっ」
私のリアクションにお腹を抱えて笑う先生。
うん、これはあれだな、顔面に投げつけるが正解だった気がする。
今からでも遅くないな、よし投げよう。
「あ、おい、投げるなよ。」
「え。」
「投げつけてやるって顔してる。」
……こんなことまでお見通しとは。
さっきは嬉しくて感謝もしたけど、今は腹立たしさしかないな。
「先生のばか、もう畳んであげません。」
先回りされ投げるのは禁止されたので、床に下着を置き立ち上がる。
本当は畳んだものひっくり返して仕返ししようかと思ったけど、それは子供っぽすぎる気がするからね、やめる。
とりあえず洗面所にでも行って落ち着こう。
少しだけ拗ねてやる。
「伊緒、待って。」