君の軌跡
新たな住居人
「…んっ…朝か…」
いつもと変わらない朝日が
部屋に差す。
俺は大きく伸びをし、
ベッドから起き上がった。
いつものように歯を磨き、
いつものように顔を洗う。
そして俺はリビングへと向かった。
「おはよー。…あれ?親父、もう出掛けたの?」
「あら、おはよ。なんだか急ぎの
仕事があるらしくてね。」
「ふぅん。ま、いいや。いただきまー…」
「あ、そういえば今日から家族が増えるわよ。」
途端、俺の頭は硬直した。
「…え?」