君の軌跡
「ただいまぁ!」
ちくしょう…なんで俺が
こんな目に合わなきゃ…。
「おぉ!帰ったか!!」
「な、何してんだよ親父たち。
その荷物…旅行でも行くのか?」
リビングには旅行用カバンが
いくつも出ていた。
「あぁ。仕事でな。
しばらく家を空ける。
澪ちゃんと二人で頑張ってくれ!」
…はい?
「ちょっ!それどういう…」
「母さんも一緒に連れて行く。
すまん!!では、行って来る!!」
「戸締まりはしっかりねー!
あと火の後始末もねー!
それに…!!!」
二人はタクシーに乗って
消えて行った。
…嘘だろ?
この家に、俺と親戚の女の子。
なんだよこの状況は…!!!
「えっと…とりあえず
夕飯の支度するね?」
「お、おう…」
これから二人で暮らせっつーのかあ!?