君の軌跡
「…ん?」
通学路に誰かが立っている。
「…あっお、おはよ!ぐ、偶然だね!」
同じクラスの篠原七海(しのはら ななみ)。
ちょっと大人しめで控えめの女の子。
「よぉ。今日は相方は休みか?」
「う、うん。柚葉ちゃんならもうすぐ…」
すると、もの凄い勢いで
走ってくる人影が見えてきた。
「ご、ごめーん!ちょっと準備に
時間が…って、あれ?
なんであんたまでいんの?」
「偶然、登校中に出くわしただけだ。」
こいつは水野柚葉(みずの ゆずは)。
運動神経抜群でそのセンスは
女子No.1の上、スタイル抜群。
そして俺のクラスの委員長。
だが…
「ぶっ…!?」
水野の鞄が俺の顔面に
激突した。
「ふぅん。ま、どーでもいいけど。
七海!遅れちゃうから早くいこ!」
「あ、柚葉ちゃん!待ってよー!」
「…ってぇ…ったく。」
性格に難あり、っと。