君の軌跡
「いーなぁいーなぁ!
なんで優也だけいい思いすんだよー!」
昼休み、俺は一樹と一緒に
屋上で昼飯を食っていた。
「っせぇなぁ。こちらと
緊張しっぱだっつの。」
「でもマジ可愛いよなぁ。
綺麗だし、頭もいいし
なんつーか、完璧だよなぁ。」
「まぁ確かに…俺らなんかと
釣り合うわけがねーよ。」
あーいうのを才色兼備っつーのかな。
「…神様ってーのは理不尽だな。」
「ん?優也、なんか言った?」
「べっつに。ほら、教室ん戻ろうぜ。」