今宵、きみを想う
 ―――ゴメン。


 今日も眠る彼女に囁いて、額に口づけを落とす。


 好きなんだ君が。


 今までも、今も、そしてこれからもきっと、ずっと。


 だから傍にいてくれないか?


 あの時。


 君が、俺の隣に居ることを選んでくれたこと。


 それを信じてもいいか?


 どうしたらこの不安は埋まるんだろう。


 その答えが分からなくて、俺はまた君を抱きしめて眠る。


 好きなんだ。


 ただ、好きすぎて君が分からない―――



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