今宵、きみを想う
 「ひっさしぶりだなー!」

 「うん、ほんと久しぶり」

 「きゃははっ、お前変わってねーな!」

 「嘘!? 変わったってば!! そこは美人になったなーとか言いなさいよー」

 「は? お前が? ぎゃはははっ」



 何が面白いのか分かんないけど、奇妙にテンションが上がってて、二人で笑い転げる。


 おかしい。



 社会人として落ち着き始めたってさっき思ったけど。


 全然だ。


 私めちゃくちゃ学生のころに精神戻っちゃってるし。



 なんて思って店の中を見回すと



 「あー!! ひっさしぶりー」



 仲良しの友達もちらほら見えて固まってた。



 「久しぶりぃ」



 なんとなくにやけるのを抑えられなくて、ニヤニヤしながら友達に近づいた。
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